ぶーこの友人チェブです。
先日の「金スマ」関連のこちらの記事へ質問をいただきました。
楽しく拝見しています。いつも有益な情報ありがとうございます。
カロリー制限、脂質制限、糖質制限、、、どれがダイエットに有効なのかとても分かりやすく説明頂いているのですが、ますますわからなくなってきちゃいました(;ω;)
>カロリーの数字に関わらず、肥満の原因になるのは糖質「だけ」
ということは、極論ですけど、例えば今回ご紹介頂いたカマンベールを毎日100個食べても餓死しちゃう、ってことなんですか?肥満にはならないけど栄養にはなる???栄養になるのに肥満にはならない???わからなーい(;ω;)
食べ物にはいろんな栄養が含まれていて、大きくは5つの栄養素からできています。
炭水化物(糖質+食物繊維)・脂質・たんぱく質・ミネラル・ビタミンです。
それぞれ以下のような役割があります。
どれも必要なので「いろんな栄養をバランス良く食べましょう」というのが基本ですが、糖質(炭水化物)がゼロだとしても、その他の栄養素が摂取できれば餓死はしません。
一方、カロリーというのは3大栄養素を合計した数字です。なので、カロリーがゼロだとしたら、どの栄養素もゼロです。
カロリーゼロの食品は毎日100個食べても栄養ゼロなので、人は生きられません。
ところで、人は水がなければ数日も生きられませんが、数日食べないくらいでは餓死しません。
なぜかというと!!
動物ってやつは、もしもの食料難に備え、エネルギー源である糖質を「脂肪」という形に変えて体に貯蔵するようにできてるからなんです。
脂肪って本来はそういう大事な役割をしてるのです。
脂肪の材料になる栄養素は「糖質だけ」です。
摂りすぎた糖質は脂肪に変えて体内にチャージしておき、もし糖質が足りないときには脂肪を再び糖質に戻して使っています。
そんなことができるので異常気象で大飢饉が起きても絶滅せずに地上にいます。凄いですよね、生き物って。
しかし、そんなに使いもしないのに毎日毎日糖質を摂り過ぎていると、どんどん脂肪が溜まってしまう。それが「肥満」という状態です。
実は逆の例もあります。
世の中には生まれつき脂肪がまったく無い「脂肪萎縮症」という難病を持つ子供たちがいるそうです。食べても食べても一切脂肪が付かないんです。
健康な人は余分な糖質を脂肪に変えられるので、血液中の糖分濃度(血糖値)を一定に保てます。しかし、この病気の子供たちは糖質を脂肪に変えられないので、血液の中は糖分であふれてしまい、幼いうちに重度の糖尿病になって長く生きられないのだそうです。(今、その治療法が開発されたのですがそこにも脂肪が大きく関わっています。この話はまた今度…)
私たちの体は糖質と脂肪をやりくりしている。。
なんとなくイメージできたでしょうか?
「金スマ」で説明していた【カロリーの数字に関わらず、肥満の原因になるのは糖質「だけ」】というのは、こうした医学的根拠によって証明されています。
カロリーというのはお弁当箱の大きさがデカいか小さいかを表しています。でも太るかどうかは弁当の中身次第であって、弁当箱の大きさ自体は関係ないですよね。箱を食べるわけじゃないし。
また、昔から「油っぽいものが太る」と誰もが思っていたけど、科学が進んでわかったことは「脂肪になるのは糖質だけ」と。
それが「金スマ」の内容でした。
もっと詳しく知りたい方は番組の元ネタの「医者が教える食事術」を読んでみると面白いと思います。
最後に例え話をしてみます~。
糖質は車のガソリンみたいな消耗品です。使った分は減ります。ガソリンスタンドで給油できます。タンクはもう満タンだけど、予備がないと不安だからトランクにも積んでおこう、いや、後部座席にも積めるぞ、助手席にも積んでおこう、屋根にも乗せちゃえ・・・みたいな状態が肥満です。
そんなに積んだら重くて車のエンジンが壊れちゃうよー、タイヤがパンクしちゃうよー、過積載は事故につながるよー!などなど問題が起きてくるのと似ています。
そんなにいっぺんに使うわけでもないのだから、必要な分だけ給油すればいいんだよー、こまめに給油すれば大丈夫だよー、そのほうが車も長持ちするよー!
そんな感じで糖質の摂り方をイメージしたら良いかなと思いました。
関連記事